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2006年4月22日 (土)

リラックス(23) 赤秋のこと

4月16日に俳優の仲代達也さんが舞台「ドライビング・ミス・デイジー」の稽古にたち向かう日々を中心に取材したNHK番組を観ました。「老い」がテーマになった番組です。
 ご夫婦の愛が大変深かったことは観ていてすぐに解ります。それだけに、10年前に亡くなった奥様の死をいつまでも仲代さんが引き摺っているように感じて、72歳の背中が私には痛々しくさえ感じます。

 この番組の最後の方で仲代達也さんが紹介された言葉が「赤秋(せきしゅう)」という言葉です。私が理解した範囲で言えば「赤秋」とは若者の「青春」という言葉に対応し、亡くなった奥様が造られた言葉です。

「赤秋」とは「真っ赤に燃える太陽のように過ごす老い」という意味が込められていて、旧来の「枯れた」老人像ではありません。番組の中で仲代さんが仰ったように「若い時は老人は何もかも超越しているんだと思っていたが、今、自分が老いて分かったことは老いても悩み苦悩するということ」という主旨のお話と重ねあわせて、「真っ赤に燃える」ということに<人生をどう生きるか>という深い命題が表現され、死も暗示されています。

「老い」が「赤秋」ならば、我々は今、晩夏なのか初秋なのか?いずれにせよ、枯れるのではなく、真っ赤に燃える太陽の時期を覚悟せねばならないと思います。

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