旅の続き 限りなくアサハカだった頃(2)
5月某日 暑い日
最終電車で帰宅して、朝の通勤電車にのって、今日も旅に出ている。
今日は「タカダワタル的ゼロ」を映画館で観た。
この映画は2001年の高田渡のライブ映像をまとめたもので、この映画でコンサートの臨場感を感じていると、また香川県高松でのコンサートのことを思い出した。
限りなくアサハカだった頃、高田渡や吉田拓郎が高松に来るというので、私の通っていた香川県の観音寺第一高校のフォークソングファンやフォーク少年のほとんどは高松のコンサート会場に集まったのではないか。
でも高校のロック少年たちは誰一人来なかった「なんや、フォークの連中は面白ない喋りばかりしよって、アレが嫌いなんじゃ、演奏で勝負せんかい。早う歌わんかい」そう言い放ったことを思い出した。フォークは話芸でもあると反論したかな。
「タカダワタル的ゼロ」を観て、新宿の雑踏を一人で歩いていると、また思い出の世界に浸って、旅が続くのである。
こんなことを思い出した。あの高松のコンサートは高田渡がドイツに遊びにいった後だったらしく、こんなジョークを高田渡が言ったのだ。
「ドイツに遊びに行きまして、これも経験かなとナニをしましたら、ヤッパリ日本人はダメですね。ギュウニュウビンにワリバシでした」
限りなくアサハカだった私たちは他の観衆につられて笑ってもみたが、暫く意味も分からなかった。次の日、高校に行って、クラスの連中にこのジョークを教えてやったが、誰も笑わなかった。
それよりも横山泰三の話が受けていた。
「コンサート会場に入る前に待たされてのお。ずっと並んでいる間、前の女の子の小指と俺の小指が触れてしまったんよ。でもな、その女の子は手を引っ込めんのよ。そやから、並んでいた間中、ズッとその子の指と俺の指はひっついとったんで。どう思う。」
当然、それから、その子の制服の記憶から、その子の通っている高校探しが始まったのは、言うまでもない。
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コメント
ギュウニュウビンにワリバシじゃなくてビールビンにストローじゃなかった?
投稿: どくいりこ | 2008年5月17日 (土) 22時53分